2022シーズン飛び納め

前日には久々の雪になり、愛知県でも名古屋市を中心に真っ白に。滑空場のある岡崎市も午前中には雪景色でしたが、午後には溶けていつもの街並み。明けた25日に白の世界を眼下にフライトとはいきませんでした。
天気図や予報を見るとやはり風の強さが心配で、ウェザー担当の私も飛行前にブリーフィングでは「1日最後まで飛べるかは微妙・・・」と。用意したグライダーもまずは複座を2機だけにして今年のラストフライト開始です。

 

午前中の1巡目は見事なまでにバッタ飛びの連発。10分を超えるフライトは皆無で、皆教官に同乗してもらい、横風離着陸の訓練に終始。心配していた風も制限値を超える事はなさそうと好転しつつある状態に午後を期待しながら暫し待ちが続きます。

 

そんな中、単座練習機ASK23の耐空検査フライトの準備が整ったとのことで、畑野整備士の操縦で検査飛行を2発実施。検査も無事合格。また1年間安全に飛ばせるようになりました。最近は乗り手が少なく、格納庫でお留守番をするコトの多い23。来年はもっとたくさん空に上がれるようにしたいです。

 

さて、午後になると北西の風に乗って積雲が連なる『クラウドストリート』が滑空場上空に。大ベテラン石川さんが目ざとく上昇気流を見つけて滞空を始めると、このチャンスを逃す手は無いと他のパイロットも出撃しますが気流を探し損ねると却って強い沈下帯にハマり、あえなく帰還する人も(その筆頭は他ならぬ私ですが)。

 

それでも活動終盤時には2機が同じサーマルに乗って30分以上の滞空。年の瀬を迎え始めた岡崎市内と、冬の夕日に輝く三河湾を眺めながらフライトを楽しむ事ができたようです。始めは風が心配でしたけれど、全25発を活動時限いっぱいの16時まで飛んで、今年のフライトを無事終える事ができました。

 

今年も1年間、事故等無く安全にフライトを終える事ができました。滑空場のある八帖南町の皆様を始め、関係各所のご理解、ご協力、まことにありがとうございました。2023年も安全第一にフライトを継続して参りますので、よろしくお願い申し上げます。どうぞ良い年をお迎えください。

 

(渡)